看護師の資格を保有している人は全国に多くいらっしゃいます。しかし、有資格者の中でも、実にその中の約71万人が看護業務に従事していない潜在看護師だといいます。現在、看護業界は深刻な人手不足です。現場としては、少しでも仕事に復帰してくれる看護師を求めています。
そこで、ブランクが長い潜在看護師の方におすすめしたいのが、訪問入浴のサービスです。こちらは、自宅での入浴が困難になった要介護者の入浴を介助するサービスです。要介護者である利用者さんのご自宅にお邪魔して行うケース、もしくは訪問入浴車といった車内に専用の浴槽を載せた車で自宅まで訪問するケースもあります。
訪問入浴サービスで働く看護師は、主にバイタルチェックを担当します。それに伴い、同行した介護士の入浴のサポートも実施します。
準備から後片付けを含めても1時間前後で行う事業所が多く、入浴に特化した業務であるため、そう難しい作業はありません。残業などはほとんど無く、単発の仕事もあるため、自分の生活スタイルに合わせて働くことができます。
入浴がメインとなるため、要介護者の容態が急変するなどの突発的な状況が無い限り、緊迫した状況にはなりません。責任が伴う仕事ではありますが、患者さんの命に関わる病棟のような大きなプレッシャーはまず無いでしょう。
要介護者にとって、入浴はリラックスできる楽しみでもあります。そのため、急かしたり、迅速に済まそうとしたりすることはありません。相手への気遣いが大切な作業ですが、それは同時に、バタバタ忙しい動きをする必要がないともいえます。焦ること無く、相手に寄り添ったケアができる入浴サービスは、ブランクが長い看護師にとって無理なく働ける場所になるでしょう。